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里親プロジェクトと「名古屋メダカ」のひみつ

2010年06月28日(月)

飼育講習会の様子

6月19日の飼育講座から始まった「名古屋メダカの里親プロジェクト」。30名の小学生を募集したところ、120件以上の応募がありました。ありがとうございました。


飼育担当者による説明

参加者のみなさんにはメダカを自宅や学校へ持ち帰っていただき、COP10の行われる秋にメダカ館で開催されるメダカの返還式(大水槽やビオトープへ繁殖メダカを放流します)や、観察・研究の成果をお披露目してもらう発表会を目指して、飼育を続けていただいているところです。

ところでこの「名古屋メダカ」、その正体は、名古屋が世界に誇るメダカ博士、故・山本時男先生が、約70年前に現在の平和公園付近の池で採集したニホンメダカの子孫です。それから数十年の間に、名古屋の野生メダカはほぼ絶滅してしまいました(現在公園の池などで見られるメダカは、そのほとんどが放流された由来不明のものです)が、山本先生のメダカは名古屋大学で系統管理され、ずっと世代交代を重ねてきました。

平成5年、メダカ館のオープン時にこの系統を分譲していただき、やはり17年間の累代飼育を経て、その末えいが今回みなさんに託されています。

現在では、同じニホンメダカでも地域ごとに異なる遺伝子を持つことが明らかにされています。
名古屋メダカとは、先人のおかげで奇跡的に残されてきた、生粋の「ご当地メダカ」なのです。

本プロジェクトに参加された小学生のみなさん(およびそのご家族の方!)、頑張ってください。
みなさんの家で元気に繁殖した名古屋メダカたちが、メダカ館にたくさん帰ってくることを期待しています!


動物園飼育第二係  井本 みな

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