トタテグモの玄関を発見!
2010年04月28日(水)
常緑樹のアカガシの新芽が伸びるのと同時に古い葉をおとしています。
あまりに積もって歩きにくいので掃除をしていると、地面に変な穴が。
近付いてよくよく見ると入口に蓋が付いています。これは何かと疑問に思い、少し調べてみるとトタテグモの仲間、キシノウエトタテグモの巣穴らしい。
キシノウエトタテグモは、環境省の準絶滅危惧種に指定されており、愛知県でも個体数が減少していると思われる生き物です。
穴の入口には、糸で裏打ちされた開閉式の蓋があり、近くを通る虫などを捕まえて、巣穴に引き込んで食べるそうです。
蓋を閉じると、地面とまったく区別が付きません。
この巣穴は、椿園からアジサイ園に抜ける道の途中にありました。
森の中にはオサムシの一種、マイマイカブリもいました。
肉食でカタツムリを食べるので「マイマイがぶり」と、覚えてください。
植物園で、生き物の豊かさを感じてください。
植物園緑地造園係 別所 正幸