テラへ・・・?母の元から飛び立ちました
先月、愛称募集によりテラと命名されたティアラの子(オス・1歳)ですが、この度母親から離し、他の個体と同じように1頭での飼育を始めました。
コアラの母親は、子離れの時期が近づくと子から逃げ回るようになります。そのため、いつまでも親子を一緒にしておくと、母親は運動量が増えるうえ、思うようにユーカリを食べられず、体重がどんどん減っていってしまうのです。
親から離す時期としては1歳前後を目安としています。
今回も特に問題はありませんでしたが、テラは大変な甘えん坊で、母親と同居中もほとんど1頭で寝ることがなかったことが少し気掛かりでした。
移動当日からしばらくは母親を呼びながら落ち着かず、母親がいない寂しさを紛らわせるように担当者に駆け寄ってきたりもしましたが、現在では母親を呼ぶこともなくなり、ユーカリの採食も安定してきています。
皆様、どうぞテラの成長をあたたかい目で見守ってあげて下さい。
ちなみに母親の様子は、といいますと、子の呼びかけに頭を上げ反応はみせるものの、すぐに何事もなかったように丸くなります。ですが、コアラの母親としては至って普通の反応です。
動物園飼育第一係 伊東 英樹