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オフィシャルブログ

動物が見えない!

2010年02月15日(月)

動物園にせっかく来ていただいたのに、動物が見えなかったり遠かったり、寝てたりで、苦情をいただくことが時々あります。
私たちもできるだけ動物の動く姿を近くで見てもらいたいと思っているのですが、野生動物のことなかなか思うようになりません。

そんな見えにくい動物の動く姿を見る方法を教えます。

例えばビーバー、もともと夜行性の動物ですので活動時間は日が沈んでからです。そのため、午前中は巣の中に入って出てきません。夜行性と言っても午後2時を過ぎるとエサがもらえるので活動を開始します。

自然動物館のコツメカワウソなどの夜行性動物、こちらは、開園時間は展示室を暗くして夜の状態にしているのですが、やはり午前中は巣の中で寝ていることが多いです。午後2時頃からのエサの時間になると活発に動き出します。

コアラ、こちらも1日18時間も寝ていますが、午後1時のエサの時間には起きてきます。
殆どの動物はエサの時間には活発に動きます。普段動かない動物はエサの時間に合わせて見てもらうのが一番です。

しかし、エサの時間でも見ることが難しい動物がいます。
それはウォンバットです。
ウォンバットはコアラと同じ有袋類の仲間です。20〜30?sと大きな体をしていますから、外に現れれば必ず見つけることができます。しかし、夜行性であるため開園時間中は殆ど穴の中に潜って寝ています。
なおかつ、エサの時間になってもなかなか出てきてくれません。時々、午前中の早い時間と夕方に歩いている姿を見る程度です。

ウォンバットに出会うことができた人はとてもラッキーな人です。
なかなか見ることのできない人のために、ウォンバットを写真で紹介します。




これが普段のウォンバットの展示場です。
土に掘った穴の中に隠れているため、姿かたちが見えません。




やっと、穴から出てきました。この時は午後4時頃でした。




もう1頭のウォンバットは土管の中で昼寝をしていました。
残念、お尻を向けていました。




歩き回っていたのは20分程度、そろそろお休みの時間なのか去って行きました。




ウォンバットは穴の中へ隠れてしまいました。
残されたのはカラスだけ。カラスの展示場になってしまいました。

動物の動く姿を見たい方は、時間にゆとりを持ってきていただくことをお勧めします。
寒い冬の日には寒がりの動物は、早めに暖房の効いた寝室に収容することもあります。

言い訳みたいなことを述べましたが、野性動物のこと、見えにくい、見えない動物があることをご理解ください。


動物園長  小林 弘志

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