植物園で見られる鳥たち(2)
2010年02月08日(月)
植物園には池や流れなどがあります。今回は水辺の鳥をご紹介します。
まず、温室の前にあるスイレン池。
ここによく現れるのはご存知カルガモ。冬鳥として北から渡ってくるカモが多い中、1年中見られる野生のカモで、くちばしの先が黄色いのが特徴です。
池の中のスイレンを植える大きな鉢の泥をひっかいてえさを探している様子です。
也有園の池には「水辺の宝石」カワセミがよくやってきます。
池の近くの木の枝にとまって水面をうかがっており、時折ダイビングして池の魚を捕らえています。
メタリックブルーに輝くその姿を見たら、ちょっと感動してしまうかも。
でも“人見知り”が激しい彼(女)は、人が近づくと飛び去ってしまうかもしれません。
また、也有園で最近よく見られるのはサギの仲間。
よくシラサギと呼びますが、鳥の図鑑を見てもシラサギという名前はありません。ここによく現れるのはコサギとダイサギです。
よく似ていますが、区別点は大きさとくちばしの色で、小さいコサギはくちばしが黒いです。
水の中を足を震わせるように歩き、動いた魚などをつかまえているようです。
園内の水辺には、キセキレイも時々やってきます。
お腹が黄色くて美しい鳥です。
水辺に近いところで、尾を振りながら歩いたり小走りしたりします。
園内ではほかにハクセキレイ、セグロセキレイもよく見られますが、セキレイの仲間の中ではキセキレイを見かけることは少なく、見られればラッキーかも。
植物園でかわいらしい鳥たちもそっと観察してみてください。
植物園緑地造園係長 松原 裕隆