松のもみあげ
2009年12月03日(木)
「松」といえば、日本では長寿を表す縁起の良い木でもあり、動物園内にもたくさん植えてあります。
人間は髪の毛が伸びると散髪をしますが、動物園内の松も、毎年、散髪ならぬ剪定をしています。
目的は美しい松の樹形を保つことはもちろんのこと、病害虫を防ぐためでもあります。
昨年の古葉と今年の葉の一部を手で軽くむしりとり、下枝まで風通しや日当たりをよくすることで病害虫を防ぐわけです。
この時期に行うこれらの作業は「もみあげ」と言います。
※ちなみに5月頃に行う作業は「みどりつみ」と言います。
一見地味ですが、なかなか根気の要る作業です。
寒い時期で手もかじかんだり、松の葉からのチクチク攻撃に我慢したり、マツヤニで手が真っ黒になったりします。
松たちもさっぱりとして、一足早く正月準備が終わったといったところです。
動物園にお越しの際には、きれいになった松を見ていただければ幸いです(正門入ってすぐの胡蝶池や上池の周りに植えてあります)。
建設整備課維持管理係長 藤岡 丈夫