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『伊藤圭介日記第15集』出版記念会がありました(11月22日)

2009年12月05日(土)

伊藤圭介は、我が国第1号の理学博士で、江戸末期から明治時代の医学・植物学・博物学界を代表する人物として多数の業績を残している郷土の偉人です。

東山植物園には、「伊藤圭介記念室」があります。
伊藤圭介のご子孫から多数の遺品の寄贈を受け、昭和55年に開設されたもので、特にその中の日記は240冊に及びます。圭介文書研究会のご協力により、この膨大な日記の解読を進めており、その成果を毎年出版するとともに、記念の講演会を開催しています。

この11/22(日)には『伊藤圭介日記第15集』の出版記念会を開催しました。15年に亘る圭介文書研究会の皆さまのご努力に、心から敬意を表します。この日記集はもちろん、記念会の講演内容についても毎年、専門家の方々からも非常に高い評価を受けています。東山植物園の誇るべき事業の一つです。
今回は9人もの先生方が、1人あたり15分という短い時間の中で活発に演題を解説されました。





どれも興味深い内容でしたが、中でも個人的には、伊藤圭介のご子孫でもある岩津都希雄先生の演題「トガクシソウ学名命名のいきさつに関する再検討」にわくわくしながら聞き入っていました。

新種として日本人(伊藤篤太郎:伊藤圭介の孫)による初めての学名の命名に対し、牧野富太郎が懐いた疑惑に対して、その疑惑を晴らす証拠の存在を70年後の今、岩津先生が確認されたものです。とても感銘を受けました。




詳しくは『伊藤圭介日記第15集』をごらん下さい。植物会館1Fの伊藤圭介記念室で閲覧いただけます。(2千円で販売も行っています。)

今後も圭介文書研究会のご協力により読解、出版記念会を継続しながら、記念室展示の充実を図るなど、関係の皆さまと共に、郷土の偉人伊藤圭介の顕彰に努めていきたいと思います。


植物園長  舟橋 和時

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