モクキリンの花が咲きました!
中南米産植物温室の入り口を覆うモクキリン。
先週、このモクキリンに花が咲きました!
とても良い香りがして、温室内でも一番の人気を博しました。
ただ、一日花なのですぐに盛りが過ぎてしまって・・・
蕾が付いていますので、多分、今週か来週、もう一度、ピークがあると思います。ご期待ください!
しかしこのモクキリン、どう見てもサボテンには見えませんが、これも立派なサボテンの仲間です。
ちなみに、似たような名前の植物に、「ハナキリン」というものがあります。
こちらはサボテン科(アメリカ大陸原産です)ではなく、マダガスカル原産のトウダイグサ科の植物。
両者とも同じようにトゲだらけですが、サボテン科の仲間は、トゲの付け根に「刺座」という出っ張りがあります。
「刺座」は短い枝の名残。
そこに付くトゲは、枝につく葉が変化したもの、といわれています。
一方、ハナキリンの仲間(ユーフォルビア属)のトゲは、葉ではなく、側枝や托葉(葉の付け根にある付属体)などが変化したものです。
出身は違うのに、同じような環境で暮らすうちに同じような姿になることを、「似たもの夫婦」・・・じゃなかった、「収斂進化」といいます。
植物園指導園芸係長 中村 成利