タガメの成長記
梅雨明けの待ち遠しい今日この頃ですが、この時期、メダカ館のバックヤードでは水生昆虫「タガメ」の卵が孵化を迎える季節でもあります。
空気中につきでている流木に生みつけられた少し気味の悪い物体がタガメの卵です。
孵化したばかりのタガメの幼虫(1令幼虫)は体長約1.2?pほどですが、とても食欲旺盛で、自分より体の大きなメダカも難なく捕まえてエサにしてしまいます。
タガメは針のような口をメダカに突き刺し、消化液を送り込んで、ドロドロになった体液を吸い取ります。
幼虫は5回の脱皮を繰り返して成虫へと成長します。
タガメは近年ではなかなか目にすることの難しい水生昆虫なので、1匹でも多く成虫へと育ってくれることを願っています。
動物園飼育第二係 小林 隆志