たまごのゆりかご?B −水底の○○○編−
2009年04月07日(火)
先月、先々月から続けてきたメダカ館バックヤードでの繁殖についてのおはなしは今回が最後です。
水底の砂利に卵を生みつけるのは、ランプリクティス属などの仲間です。
水槽の全面に砂利を敷くと管理が大変なので、浅い容器に砂利を入れて水槽に沈めておきます。
砂利をバケツに入れて洗うようにすると卵のみを取り分けることができるので、これをシャーレに移します。
また、水底に積もった落ち葉などの下にもぐって産卵する、シノレビアス属、ノソブランキウス属などの水槽には、ピートモス(植物が朽ちて繊維質だけが残ったもの)を深さのあるビンに入れて置いてやると、その中にもぐっての産卵行動がみられます。
これらの卵はピートモスごと水を絞ってポリ袋に入れ、定温で保存し、種類ごとに異なる一定期間後に水に戻してやると、稚魚が孵化します。
動物園飼育第二係 井本みな