ラクダ舎でよくある疑問
2009年03月10日(火)
普段、ラクダ舎で作業しているとお客さんからある一点についてよく質問されます。
その疑問とは、「あの背中についてるのは何?」、「取ってあげられないの?」などハマコの毛に関することです。
確かに、飼育しているラクダのハマコは年中背中に冬毛を乗せていて、まるで毛布に包まれているようです。
冬はまだいいのですが夏は暑そう…。
本来ラクダは、春から夏にかけて冬毛が抜けて、夏毛になる「換毛」がおこるのですが、ハマコは上手に毛が抜けません。
飼育係員が取って上げられると良いのですが、ハマコは人に体を触られるのをとても嫌がります。
ただ、毎年積み重ねられていくわけではなく、少しずつは抜けています。それと、タイミングをみて、飼育係員が手の届く範囲は取ってあげています。ただし、コブの辺りはなかなか取るのが難しいです。
これまで、麻酔で眠っている間に毛を刈ったりと悪戦苦闘をしています。
見た目は少し悪いですが、健康上は問題なく元気です。
動物園飼育第一係 加藤 俊紀