たまごのゆりかご?A −岩の割れ目編−
2009年03月04日(水)
先月に引き続き、メダカ館バックヤードでの繁殖についてお話しします。
今回はプラタプロキルス属やプロカトプス属などの一部に見られる、岩の割れ目などに卵を生みつけるメダカの採卵方法をご紹介します。
これらのメダカの繁殖には、コルク材のかたまりに溝を付けたものを卵床として利用します。
この溝は約1mmほどの幅で、飼育員みずから1本1本包丁で切り込みを入れて作るのですが、溝の幅が広すぎたり、逆に狭すぎたりなど、ささいなつくりが気に入らないだけでメダカたちは卵を産んでくれません。
キスゴムを取り付けて水槽の壁面に固定しておくと、卵を鼻先で押し込むようにして落ちないように産みつけます。
動物園飼育第二係 井本 みな