東山動物園の干支の動物
2009年01月02日(金)
新年明けましておめでとうございます。
今年は丑年。ウシは鈍重なイメージがありますが、粘り強い動物です。東山動植物園の再生も丑年にあやかり、粘り強く進めていきたいと思います。皆様のご支援とご協力をお願いします。
東山動物園にはアメリカバイソン、ウシ(ホルスタイン)、ヤギ、ニホンカモシカ、ヒツジ、ドールシープ、ボンゴと7種類のウシ科の動物がいます。ヒツジやヤギまでウシ科ですが、丑年に相応しい動物であるアメリカバイソンとホルスタインを紹介します。
【アメリカバイソン】
アメリカバイソンはヨーロッパ人が入植する前には先住民と共存し7千万頭が生息していました。しかし、入植後は乱獲され20世紀の初頭には数百頭にまで減少し、絶滅寸前に追い込まれてしまいました。これに危機感を持ったニューヨークのブロンクス動物園が動物園での繁殖個体を野生に戻すことなどで絶滅の危機を脱出することができました。
東山動物園にはアメリカ大陸コーナーで3頭のバイソンを展示しています。筋肉質の大きな肩と長い体毛が特徴です。
普段はのんびりとしていますが、一日のうちで数回、運動場を走り回ることがあり、これは迫力満点です。
【ホルスタイン】
皆さんが飲んでいる牛乳は殆どがこのホルスタインの乳です。乳を搾るために品種改良され、1日およそ20?s、多い牛だと40kg(牛乳瓶200本)の牛乳を搾ることができます。
乳を出すのは妊娠し出産した牛だけです。一度の出産で300日間程度乳が搾れます。従って、毎年のように妊娠・出産を繰り返さなければなりません。働きづめですから、5〜6回の出産が限界です。
こども動物園にホルスタインを1頭展示しています。昨年の1月生まれの子供ですので、自慢の乳房はありませんが、かわいい顔で皆様をお迎えします。
動物園長 小林 弘志