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コアラ舎止まり木をリニューアルしました

2008年11月11日(火)

10月20日から22日までの3日間、コアラの止まり木の交換工事を行いました。

これは、生木を利用していることから、腐ったり、カビなどが付くようになったりしてしまうため、4年に2回(半分ずつ行うため2年連続実施)行っている大工事なのです。

工事の間はコアラ舎の観覧ができず、来園者の皆様にはご迷惑をお掛け致しました。



岡崎市額田町より運ばれた止まり木です。コアラの止まり木に適した原木が思うように見つからず苦労しました。ここではコケなどを落とすために木を洗うと共に、木を見ながら展示イメージを膨らませ、どの部屋にどの木をどのように立てるかを考えます。これが難しいんですよ。


コアラは工事の間、当然住み慣れた部屋からバックヤードの隔離室への移動となります。慣れない環境、工事の音などによりストレスを感じ、準備を含めた4日間ほとんどユーカリを食べない個体もいました。

特にオスのコアラは、狭く、陽の当らない部屋への移動となったため、普段は出さない長寿のラムも屋外展示場へ出しました。久し振りだったこともあり緊張でガッチガッチでした。

古い止まり木が抜かれ、土も20センチほど削り取られた状態です。止まり木交換工事時しか開けないシャッターの扉を開け、ここから木や土の搬出入を行うのです。


作業はなるべくコアラが驚かないように行い、特に機械がだすような大きな音は厳禁です。そのため、巨大な止まり木の搬出入も人の力に頼らざるを得ません。最初こそ作業員の口から「人間の力で出来るもんじゃねぇ」と弱気な発言も出ていましたが、コツさえつかめば至って順調。
あれよあれよという間に次々と木が立っていきました。


作業員が帰った後、担当者でコアラが横に移動するための横木を組みます。この工事の目的は止まり木を新しくするだけではありません。よりコアラが過ごしやすく、また来園者にとっても観やすく、しかもコアラの動きを楽しめるように木を組むことが大切になります。止まり木同士をつなぐ横木を飼育員で担ぎ、あーでもない、こーでもないと何度も横木を組み直し一部屋ずつ完成させていきます。その後木および土の消毒を行います。


翌早朝コアラを移動しました。今までよりも横木の位置を低くし、コアラが来園者の方へ近づけるよう出来る限りガラス面へ伸ばしました。あとはコアラが早く新しい止まり木に慣れ、落ち着けるお気に入りの場所を見つけてくれれば言うことはありません。


チロルはさすがに若いだけあってすぐに慣れたようです。今では横木の先端まで行き来園者を楽しませています。ただ・・・、チロルが近づくとフラッシュが凄くてですねぇー。チロルが近づくのを嫌がるようにならなければ良いのですが・・・。

※館内での写真撮影はフラッシュ禁止です。

動物園飼育第一係 伊東 英樹

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