動物病院の一風景
2008年05月15日(木)
日々、飼育係員と獣医の連携で動物たちの健康維持に努めていますが残念ながら死亡する動物たちもいます。その動物たちのいくつかは、標本として、例えば骨標本としてよみがえります。
この写真は動物病院で標本作成中の一コマです。
死体を水に浸して、腐敗させたのち、骨などの硬部組織だけを残します。水温が高くなれば、それだけ腐敗も早く進みます。腐敗物を丁寧にピンセット、ブラシなどで取り除き、硬部組織だけにします。
これを私達は通称“骨洗い”と呼んでいます。腐敗過程で抜けた歯を元の場所に埋め込むなどの補修作業を経て完成させます。
気温が上がってくるこれからの時期がこの作業が最もはかどります。
正直言えばとても臭います。
作業後は自分の“生体洗い”です。
動物園指導衛生係 中村 彰