わなにはまった珍客
2008年05月12日(月)
連休も終わって静けさを取り戻した休園日の植物園で。
植物会館の展示の入れ替えは通常休園日に行なっています。植物会館の外では食虫植物が展示してあり、この日昼間に撤収することになっていました。展示してあった棚は会議机にビニールシートを張っただけの簡単なものですが、その裏側に何かバタバタと動くものが・・・。
会館の中からガラス越しに見ると、そこにいたのはアオバズクでした。ハトよりちょっと小さめで、金色の丸い目がとてもかわいらしいフクロウの仲間。毎年南から渡ってきて、動植物園内でも夏の間何羽かが暮らしているようです。時期からするとまだ来たばかりなのでしょう。
アオバズクはあたかも食虫植物の落とし穴式のわなにすべり落ちた虫のような状態になっていたわけです。見に来た職員も口々に「かわいい〜」と見入っていましたが、当のアオバズクは恐怖におののいていたに違いありません。
写真を撮ったあと、展示物を下ろしてシートを外したら、元気よく林の中へ飛び去っていきました。
彼(女?)には、園内のどこかでまた会えるかもしれません。
植物園指導園芸係長 松原 裕隆