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10月24日は国際テナガザルの日です。

2021年10月24日(日)

国際テナガザルの日(キャンペーンロゴ) .jpg

10月24日は国際テナガザルの日(International Gibbon Day)です。

国際自然保護連合(IUCN)の霊長類専門家グループ「テナガザル部門」(SSA)によって2015年に制定されました。絶滅が危惧されているテナガザルの現状や保全・保護について広く知ってもらうための世界的な一斉行動の日になります。

テナガザルと言えば鳴き声が特徴的です。オス・メスがペアとなる小さな家族群れをつくり、鳴き声でコミュニケーションをします。
またテナガザルはチンパンジーなどと同じ、ヒトの遺伝子に近い類人猿の仲間なので、尾はなく長い前足で上手に腕渡り(ブラキエーション)をしながら木々を移動します。

当園ではフクロテナガザルとボルネオテナガザルの2種を飼育しています。
フクロテナガザル(シャーマン)はマレー半島とスマトラ島に生息するテナガザルで大きくがっしりとしています。カエルのように大きくふくらむのど袋をもち、「ア~」と園内に響き渡るくらいの大きな声で歌うことで知られます。

フクロテナガザル(フクロテナガザル舎).JPG一方で、ボルネオテナガザルはボルネオ島に生息する小型のテナガザルで、「ホーツ、ホワッ」と優しい歌声で鳴きます。

ボルネオテナガザル(サル舎).JPG

東南アジアや中国南部の森で過ごすテナガザルは、霊長類のなかで最も絶滅の危険が高いのですが、一般にそのことにあまり気付かれていないことが課題とされています。
生息地である森は人の手によってどんどん伐採が進んでいます。森林伐採が進むと生息地が分断され、テナガザルが減少することはもちろん、森林の多様性も失われてしまいます。テナガザルの絶滅を防ぐために、何ができるか、皆さんもぜひ考えてみてください。
秋まつりの期間中(10/9~11/21)に2種のテナガザルに会いにぜひご来園下さい。

国際テナガザルの日( JAZA).pdf

動物園長 黒邉 雅実

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