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オフィシャルブログ

処暑から白露へ 法師蝉(星が丘門花便りNo.132)

2021年09月10日(金)

二十四節気の処暑。今年は8月23日でした。処暑の「処」とは止まる、留まるという意味だそうです。確かに朝夕は暑さが収まり、過ごしやすくなってきましたね。

こんにちは。星が丘門公園愛護会です。毎月第1水曜・第3水曜の10時半から約1時間、東山動植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。

8月の第3水曜(18日)の天気予報は雨。午前9時の段階で小雨。その後も降水確率が高まる一方だったので活動中止を決めました。なのに...降らなかった...。

午後には薄日も射してきて...中止にするんじゃなかった...と、後悔後悔の一日でした。9月に入り、植物たちの状態はどうなっているだろうと、心配しながら植物園に向かいました。

地下鉄星が丘駅から、お気に入りの星が丘テラスを眺めながら星が丘門へ。星が丘テラスは既に秋の風情。パンパスグラスやキバナコスモス、トウガラシの植栽が見事でした。
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樹木と花を寄せ植えすると立体的に見えていいなぁと思ったのが、こちらの鉢植え。
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おかげで気持ちは秋の気分です。でも、活動エリアに近づくにつれ、やはり8月18日の中止は失敗だった...と反省したのでした。サルビアはそこそこですが、ミニヒマワリは瀕死の状態。
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さてどうしたものか。開始時間より早く着いたので、いったん園内を散策して気持ちをリフレッシュすることにしました。

園内に通じるトンネルをくぐりぬけると、ツクツクボーシ♪ツクツクボーシ♪...と、法師蝉の声があふれていて、秋の訪れを実感しました。

右手には鮮やかな赤と白の花。ハイビスカスに似ていますが背が高い。花も大きい。ネームプレートには「タイタンビカス品種 ネオン」とあり、「アオイ科」とあります。更によく見ると「ハイビスカス × タイタンビクス」と書いてあるから、やっぱりハイビスカスの親戚なんだね と納得しました。スマホで検索すると、「アメリカフヨウ」とも。新しい知識を吸収して、少し元気になりました。
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前方には新しくかわいいバスが停車していました。星が丘広場と花園橋の間を走っているとのこと。
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園内を巡るのに便利よね、楽よね...お客さんがどんなに喜ぶかしら...と、嬉しくなりました。お花畑を経由する「さくら号」と、合掌造りの家を経由する「もみじ号」があり、無料で利用できるそうです。

発車時間が折り合わず、歩いていけば、キキョウが咲いていました。昨年の大河ドラマの主役・明智光秀の家紋がキキョウだったことを思い出しました。
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合掌造りの家を過ぎると左手に湿地園。「サギソウとシラタマホシクサが咲いている」との記事が数日前に中日新聞に掲載されていました。その影響でしょうか、一眼レフを持った高齢の紳士が数名。サギソウは残り2輪でしたが、シラタマホシクサはこれからが盛り。キラキラと輝いていました。早速デジカメでパチリ。
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そうこうするうちに活動時間が近づいたので、急いで星が丘門入口に戻ったところ、本日は嬉しい訪問者がありました。

星が丘テラスの運営に携わるSさんとYさん。植物園スタッフのNさんも現れ、「ミニヒマワリを抜きませんか?」との提案をいただきました。愛護会のメンバーも5名が来ていたので、即座に「そうしましょう」となりました。するとSさんとYさんが「私たちもお手伝いさせてください」と、嬉しい申し出をしてくださいました。もう大助かり。
「サルビアはどうしましょう?」「形を整えながら残しましょうか」...、と打ち合わせはとんとん拍子。
これまでの活動の歴史や、ボランティアメンバーの高齢化の悩みなどをお話ししながらプランターを次々に整えていきました。写真14.JPG写真15.JPG写真16.JPG写真17.JPG

サルビアの穂を切るSさんの丁寧な仕事ぶりに感動して思わずパチリ。
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きれいになったサルビアがこちら。
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しかし、園内の地面に植えてあるサルビアは、次の写真でもわかるように、はるかに元気な様子。朱の色も鮮やかです。地球の力ってすごいなぁと改めて思いました。
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プランターを整えた後は、草取りです。写真21.JPG写真22.JPG

きれいになって、気がつけば11時半を過ぎていました。若い二人の助っ人のおかげで、仕事はたくさんできたし、元気は貰えたし、とても嬉しいひとときでした。
解散をして、帰りに星が丘テラスでジニアの植栽を見ました。次回、我々は植え替えをしますが、苗はジニアの予定なのです。
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星が丘テラスのおしゃれな植栽を見てから星が丘門に来る人が、がっかりしないようにこれからも励みたいと思います。
さて、二十四節気の処暑の次は白露。今年は9月7日でしたが、法師蝉はまだ鳴いているかしら。法師蝉を詠んだ一句です。

今尽きる秋をつくづくほふしかな  小林 一茶(こばやし いっさ)

ツクツクホーシだから、つくづくほふし...なのですね。掛言葉がわかった瞬間、クスリと笑ってしまいました。「小さな幸せ探し」は続きます。

令和3年9月8日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(担当:植物園緑地造園係 丹羽幸恵)

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