早春の桜。
2021年03月16日(火)
❖早春の桜といえば、'河津桜'(カワズザクラ)が有名です。
他にも'椿寒桜'(ツバキカンザクラ)、'オカメ'、'修善寺桜'(シュゼンジザクラ)、'大寒桜'(オオカンザクラ)など、多くの品種があります。
ところで、これらの桜には共通する特徴があるのですが、皆さんはわかりますか。
その答えは、花を見ればすぐにわかります。
【寒緋桜(カンヒザクラ):バラ科】
【'河津桜'(カワズザクラ):バラ科】 カンヒザクラ×オオシマザクラ
【'大寒桜'(オオカンザクラ):バラ科】 カンヒザクラ×オオシマザクラ
【'オカメ':バラ科】 カンヒザクラ×マメザクラ
【'椿寒桜'(ツバキカンザクラ):バラ科】 カンヒザクラ×カラミザクラ
そうです。もうおわかりですね。花弁が赤みを帯びています。
これは早咲きの寒緋桜(カンヒザクラ)との種間雑種であることが所以です。
早春に開花するのは、寒緋桜の性質を受け継いでいるといえます。
そしてその寒緋桜ですが、世界におよそ100種、日本に11種ある種のひとつです。種とは、人が手を加えて改良した栽培品種とは異なり、自然に山野に存在して繁殖しているものを指しています。
❖植物園さんぽ
【'持統桜'(ジトウザクラ):バラ科】つつじが丘
【白木蓮(ハクモクレン):モクレン科】奥池
【檀香梅(ダンコウバイ):クスノキ科】奥池
【鶯狩座(ウグイスカグラ):スイカズラ科】奥池
【葉団扇楓(ハウチワカエデ):ムクロジ科】也有園
【山茱萸(サンシュユ):ミズキ科】
【蕗(フキ):キク科】
これからも順次、いろいろな品種の桜が開花します。
春は桜以外にも、たくさんの樹々に花が咲きます。
皆さまのご来園をお待ちしています。
緑地造園係長 太田 幹夫