アジアゾウの夜間の過ごし方
朝夕はだんだん寒くなってきて、冬が近づいてきているなぁと感じる今日この頃です。
今回、アジアゾウは夜間どう過ごしているのかをお知らせしたいと思います。
当園のアジアゾウ(4頭います)の一日は9:00~16:00は屋外の放飼場、16:00~翌9:00は室内で過ごします。
アヌラ(母・写真下部)さくら(娘・写真中央部)が横になっています。
実はこの寝方は動物園特有の方法です。それは『横になって寝る』ということ。
野生では危険を察知したらすぐに動けるように、立った姿勢のままウトウトと寝ることが多いのですが、動物園のゾウは外敵に襲われるなどの心配がないため横にもなります。一日合計4~6時間くらい横になって寝ます。
ただし、連続して一気に寝るのではなくて、30分~2時間ほど寝て、その後起きて採食、飲水、排泄、他個体との接触後、再び寝ることを繰り返します。
横になって寝ることは落ち着いた状態で過ごしているという一つの指標にもなります。反対に落ち着かない場合、横になって寝ることは減ります。
動物園飼育第一係 谷佳明