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植物園長の庭 植物の色(木賊色 とくさいろ)

2020年09月05日(土)

難しい漢字ですが、木賊(トクサ)と読みます。トクサはシダ植物で、スギナ(ツクシ)と近縁の植物です。花の写真を見ると、トクサがスギナと同じ仲間であることがわかります。
広辞苑で「木賊色(とくさいろ)」を調べると、「染色の名」、「緑色に黒みを帯びたもの」と説明されています。金属や木、竹などを砥ぐ草(とぐくさ)というのが語源で、「砥草(とくさ)」の字をあてることもあります。
トクサにはケイ酸分がたくさん含まれていて硬いため、昔は茎を煮て乾かしたものが、サンドペーパー(紙やすり)の代わりとして使われていました。
現在でも弓道の竹矢の仕上げなど、伝統的な工芸品の仕上げ磨きに使われています。また、生薬としても使われます。
トクサの茎の色に由来する「木賊色」は、鎌倉時代より前からある色で、深みのある渋い緑色は、武家や、年配者が好む風格のある色です。

【也有園のトクサ】

【写真①】 也有園のトクサ .JPG

【トクサの花】

【写真②】 トクサの花 .JPG

植物園長 谷口茂弘

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