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オーストラリアに生息する動物たちの豆知識(その5)

2020年05月23日(土)

両生類は大きく分けると足のない無足目、足はあるけど尻尾のない無尾目、尻尾も足もある有尾目に分けられます。
無足目にはアシナシイモリが、無尾目にはカエルが、そして有尾目にはサンショウウオやイモリが含まれます。
そしてオーストラリアの両生類に関して押さえておきたい基礎知識は、無尾目つまりカエルしか生息していないことです。

現在、東山動植物園で飼育しているオーストラリア原産のカエルはイエアメガエルだけですので、今回はこのカエルを取り上げましょう。
イエアメガエルはオーストラリアの北部から東部にかけての森や草原に生息していますが、名前に『家』がつくとおり人家(特にトイレなど水気のあるところ)にも姿を現すことがあり、現地の人に最もなじみのあるカエルのひとつです。
樹上生活に適応したカエルなので、足の先端が吸盤のような形になっており、木の葉や幹に張り付くことができます。
5月17日に自然動物館へ写真を撮りに行った際も展示室上方の隅にくっ付いてじっとしていました。

壁面に張り付くイエアメガエル.jpg

『壁面に張り付くイエアメガエル』

自然動物館でこのカエルを見る時は、たいてい壁の隅か葉に張り付いています。
しかし、この日は3頭のいるうちの2頭は壁の隅にいてすぐに見つけられたのですが、残りの1頭は壁面や葉っぱを探しても見つけられませんでした。
飼育係員に尋ねてみてはじめて、体色が茶色になっているカエルに気づきました。
イエアメガエルは緑色という思い込みがあったので、最初は存在に気づかなかったのです。

茶色のイエアメガエル.jpg

『茶色のイエアメガエル』

イエアメガエルはニホンアマガエルのように周りの環境に合わせて褐色から緑色まで体色を変化させます。
最後に、このカエルはアマガエル科のカエルですが、和名はイエ"アメ"ガエルと非常に紛らわしいので、ご注意ください。


動物園教育普及等担当主幹  今西 鉄也

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