よくない?
よくない?
ということで、微妙に流行りに乗ってみた冒頭です。
このよき風景は植物園の「桜の回廊」にて先日3月25日に撮影したものです。
「桜の回廊」は全国から多種多様な品種の桜を集めた春の定番スポット。
早咲きから遅咲きまであるので、長い期間見頃を楽しめます。
例年だと3月上旬から4月下旬くらいまでですかね...。
かの有名な染井吉野はそれほど植わっていないので、
著名な花見スポットに比べるとスケールは大きくないかもしれません。
しかし、時期によって主役となる品種が違うので雰囲気ががらりと変わるのが特徴です。
早咲き(河津桜、少し濃いめのピンク色)
並咲き(糸桜、馴染みの深い薄ピンク色)
遅咲き(御衣黄、珍しい黄緑色)
よくない?
同じ桜のくくりでも大分趣が違うことが分かると思います。
みんなちがってみんないい。
すぐに見頃が終わってしまう訳ではないので、焦らずのんびりとお花見をお楽しみください。
(場所取りをしての長時間の宴会などは禁止行為となっているのでご注意くださいね!)
そして、他にもこんな春の風景。
今度は動物園にて、バードホールでインドクジャクの求愛の季節が訪れています。
今更、クジャクかよ・・・ということなかれ。
ド派手な目玉模様の飾り羽に目がいきがちですが、よく見てください。
頭から首にかけては光沢のある濃青色で何とも言えない深みのある色をしています。
目元には白い差し色、完全にオシャレ上級者。
極めつけに頭の上にある超個性的な扇状の冠羽。エッジがきいてますね。
じっくり観察すると、飾り羽だけじゃないクジャクのトータルオシャレ感に気付くはず。
思わずファッションチェック調になってしまいました。
なんだこの鳥。オシャレすぎ。
見ごたえのある飾り羽は繁殖期を過ぎると抜け落ちてしまいます。
繁殖期は例年だと3月から7月くらいまで。
こちらも期間は長いのでのんびりとお立ち寄りください。
人が少ないタイミングではこんなほのぼの光景も・・・笑
季節折々に表情を変える動物や植物。
改めて見てみると「よくない?」と同意を求めたくなる部分がたくさんです。
そんな動植物園の魅力をちょっと変わった切り口でガイドしてくれる書籍がでることになりました。
よくない?
「あまりに細かすぎる東山動植物園ガイド」
表紙を飾るのは我らがシャバーニ。
ニシゴリラであることはもちろんシャバーニと分かるような特徴をとらえたイラストです。
中面もチラ見せ。サービス、サービス!
可愛いイラストが満載で、動物たちの個性が伝わってきます。
飼育員への取材を参考にした記者さん目線の細かい紹介コメントもたっぷり載ってます。
また、イラスト化が難しいであろう植物についても見事に描いてくれています。必見。
タイトルのとおり「細かすぎる」ことがコンセプトのこの一冊。
普通のガイドブックとは違った趣向となっております。
個人的にオススメなのはイラストに自分で色を塗ってみること。
ぬり絵のような楽しみ方をできる上に動植物たちが持つ色の多彩さに気が付けます。
そして塗り終えたあとは自分だけの唯一無二のガイドブックになりますよ。
園内売店ではもちろん、園外の書店や通販でもお買い求めいただけます。
外出を控える場合にも、この書籍を読めば家にいながら動植物園に浸ることができること請け合い。
一家に一冊いかがでしょうか。
さて、最後になりましたがお知らせとお願いです。
3月28日現在、東山動植物園では屋内展示施設を閉館させていただいており、
ほとんどのイベントが中止となっております。
今後の状況の変化によっては開園状況も変わってくる可能性があります。
みなさまには引き続きご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
ご来園の際には咳エチケットや飲食前の消毒にご注意いただき、
お客様同士が密集するような状態を避けてご観覧ください。
緊急事態ということで暗い話題の多い時勢ですので、
少しでも明るくと最近の動植物園のよきものを紹介させていただきました。
控えるべきところは控えて、しかし悲観的になりすぎないように、
皆で協力して乗り越えていきましょう。
うっす。
管理課 石川 恭之