コアラ「きらら」をよろしく
2019年08月12日(月)
暑い中、多くの皆様にコアラ命名式にご参加いただきありがとうございました。当日はナイトズー開幕日でしたので夕方から式典を行いました。コアラの名前は、来園者の投票で一番多かった「きらら」に決まりました。これからもキラキラと明るく元気に育ってほしいです。
コアラと言えば、今時の言葉で"モフモフ"な見た目がたまらない魅力と評されますが、お母さんコアラのお腹の袋(育児嚢)の中にいるときの赤ちゃんコアラの外観は少し意外な姿かもしれません。その姿を見て「宇宙人」のようだと表現した飼育員さんもいました。
こちらがそのコアラの赤ちゃんです。人は想像を超えた、見たことのない生き物に遭遇したとき、思わず"地球外生物?!"とつぶやいてしまうことがあります。この写真は、生まれて半年くらいの「きらら」です。生命の神秘を垣間見るような瞬間でもありますね。
コアラのお母さんの育児嚢は、人工保育器のようなもので、未成熟の赤ちゃんをしっかり守り、乳首で栄養を与え、湿度・温度を最適に保つ機能をもっています。そのため、有袋類の赤ちゃんに共通しますが、体毛がほとんど生えていないのでツルツルです。
ナイトズーでは今年がコアラ来園35周年であることにちなんで中央休憩所(本園)でコアラムービーを上映しています。ムービーではこれまで東山動植物園で飼育した全64頭のコアラが紹介されています。思い出のコアラに再会できるかもしれません。
では、引き続き "ナイトズー2019" をお楽しみ下さい。
動物園長 黒邉雅実