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植物の色(菫色 すみれいろ)

2019年04月01日(月)

写真①ヒメスミレ.jpg

【ヒメスミレは園内各所で観察できる】

 諸説ありますが、スミレの花の語源は、花の形が大工道具の「墨入れ(すみいれ)」に似ていることに由来すると言われています。
 日本の野生のスミレの花の色は白系から赤系、紫系まで様々ですが、英語のバイオレット(violet)は、春花壇で良く使われるパンジーや野生のスミレの濃い紫色に相当する色です。
 パンジーは、ヨーロッパの野生種の草花、「ビオラ・トリコロル」を元に改良された園芸品種です。トリコロルとはトリカラーのことで、日本語に訳すと三色スミレになります。ひとつの花の色が三色で構成されているため、三色スミレと呼ばれています。赤・白、黄、紫色など単色の株が色々あるために三色スミレと呼ばれるようになったわけではありません。
 花壇で使われるパンジーとビオラについては、明確な区別はありません。一般的に、花の大きいものをパンジー、小さいものをビオラと呼んでいます。
 先日、あるテレビ番組で放送がありましたが、トルコでは、伝統的な布の手芸品に三色スミレの縁飾りを付けるのは、妻が口に出して言えない夫の浮気を花の飾りで周りの人に伝えるためなのだそうです。スミレの三色を夫の浮気心に例えたものでしょうか。

②パンジー(三色スミレ).jpg

【ハンギングバスケットのパンジー】

植物園長  谷口 茂弘

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