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なんだ 君は? 第三章

2019年01月07日(月)

  • 植物園

なんだ 君は。綿あめのような物体。冷凍庫で見たような。まさか樹氷か。蛙のたまご...。 いえいえ、私はシモバシラです。冬の冷え込んだ朝だけ、こんな姿になります。

❖こちらは、平成30年12月30日の様子

写真①.jpg

❖こちらは、平成31年1月4日の様子

写真②.jpg

【冷え込んだ冬の朝限定で見ることのできる風景。まさにレア(~o~)】

シモバシラはシソ科の植物で、冬になると地上部は茎を残して枯れてしまいます。 そして氷点下に冷え込むと、水を含んだ茎が凍結して氷になり、体積が増えることで、茎の一部が裂けます。その裂け目から、根から吸い上げられた水が外にしみ出だし凍結すると、根元に氷が帯状に付着して霜柱のようになります。これがシモバシラの名前の由来です。普段は枯草のようで地味に目立ちませんが、冷え込んだ朝は一転、カメラマンの注目の的です。 → ◎

写真③.jpg

【ふだんはこんな感じで目立ちません。寒い朝が待ち遠しい(~o~)】

シモバシラという植物名は、伊藤圭介に因んで名づけられました。伊藤圭介は1803年に名古屋で生まれ、医業や植物学に多くの功績を残している人物です。みなさんがよく知っている、おしべ、めしべ、花粉も伊藤圭介によって名づけられました。   東山植物園では毎年、最低気温が氷点下になる寒い朝には、シモバシラの名前の由来となった現象(氷柱(ひょうちゅう))をみることができます。

写真④.jpg

【9月~10月:花の様子・花からはシモバシラの名の由来は、全く想像ができません。(?_?)】

写真⑤.jpg

【冷え込みが増すと、圧倒的氷柱(ひょうちゅう)のできあがり。みんながナットクのシモバシラ(^o^)/】

寒い寒い寒い~ぃと感じる朝は、まさにチャンス。これがシモバシラか...を見に来ませか。 寒中ではありますが、冬ならではの植物園の魅力をお楽しみいただけると思います。

なお植物会館内には伊藤圭介記念室がありますので、ぜひそちらもご覧ください。<(_ _)>

○お知らせ○

植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。

ご来園の際はぜひご利用ください。

植物園緑地造園係長 太田 幹夫

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