早春の小径(星が丘門花便りNo.99)
2019年01月21日(月)
今さらですが、あけましておめでとうございます。 星が丘門公園愛護会です。 毎月第1水曜と第3水曜の午前11時より1時間、花ボランティアをしています。
二十四節気23番目の小寒(しょうかん)から大寒(だいかん)に移ろう時期は、さすがに寒い。 「でも日なたはあったかいねー」と、初活動は花殻摘みと球根の植え替えです。
〈パンジーの花殻摘み〉
何年も前から春の花壇の縁取りとして可憐な花を咲かせているムスカリ。 何の手入れもしていないのに、今年も葉が伸びてきました。 でも、なぜか日当たりの悪いところに生えて、寒そうなのです。 そこで球根を堀上げ、日当たりのよい場所に移植しました。 ちゃんと根付きますように。
〈ムスカリの球根群〉
〈植え替えています〉
「ロウバイが咲きましたよ」と植物園のスタッフに教えられ、早春の小径に駆けつけると、確かに開花していました。 蝋で作ったような黄色い花びらが、抜けるような青空に映えて、まさに早春という感じ。
〈ロウバイ〉
近くには、ミツマタもたくさんの蕾をつけていました。 石碑には、柿本人麻呂の和歌が記されており、ミツマタが万葉集の時代にはすでにポピュラーだったことがわかります。
春されば まず三枝の幸(さき)くあらば のちにも逢はむ な恋ひそ我妹(わぎも)
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
〈ミツマタ〉
枝がすべて三枝に分かれるからミツマタ(三椏)。 当時はさきくさ(三枝)と呼ばれていたそうです。 和紙の原料になります。丈夫なので、証書や紙幣に使われます。 タイムトラベルした気分を味わい、お金にまつわる植物に出会え、なんだか春から縁起がいい!
平成31年1月16日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(担当:植物園緑地造園係 橋本桂佑)