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トナカイの角とビカクシダの葉

2018年12月17日(月)

もうすぐクリスマス。クリスマスと言えばサンタクロース、サンタクロースの乗り物と言えばソリ、ソリをひく動物ときたら・・。そう「トナカイ」ですね。トナカイは寒冷地帯に適応した動物で古来から荷物を運ぶなど使役に使われました。トナカイはシカの仲間では唯一、オスとメスの両方に角があります。東山動植物園には他にアクシスジカがいますが、角があるのはオスだけです。

トナカイ(北園・アメリカゾーン).jpg

【トナカイ(北園・アメリカゾーン)】

シカと名前の近い動物で、ニホンカモシカがいますが、シカの仲間は年に一回抜け落ちるに対して、カモシカはウシの仲間なで、自然に抜けることはありません。ということで、シカの仲間のトナカイがクリスマス時期に角があるのかないのかが気になりますね。

でも安心して下さい。現在もこのとおり、立派な角があります。実はトナカイの場合、メスとオスでは角の落ちる時期が違います。その理由はメスのトナカイは子育てのために角が必要なため、落ちる時期が少しずれます。おおよそ12月〜3月くらいが角の抜け変わり時期に当たりますが、オスは早くメスは遅くなります。

さらにシカの角のような姿の葉をつける植物が存在することはご存知ですか。その名はビカクシダ(麋角羊歯)で、シダの仲間です。「麋」はシカ(大鹿)を意味する漢字です。ビカクシダは植物園の温室後館のハワイアンハウスに展示されています。ぜひ動物園とセットでご覧下さい。 角のあるトナカイを見るなら今シカない。

ビカクシダ(植物園・温室後館).jpg

【ビカクシダ(植物園・温室後館)】

動物園長  黒邉 雅実

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