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メダカは卵をどこに産む?

2018年12月14日(金)

多くの魚は卵を産んで子孫を残しますが、種類によって卵を産み付ける場所やその産卵方法は様々です。

今回は「世界のメダカ館」で飼育している卵生メダカの仲間、プロカトーパス属の繁殖方法を紹介します。

この属の仲間はアフリカのサバンナや熱帯雨林を流れる川などに生息している全長5~4㎝の小型種で、体色は淡い青緑色で光の当たり具合によってメタリックに輝く美しい魚です。

産卵は水草などに産み付けることはせず、流木や石などにある細い溝に産卵します。

オスは気に入った流木などの周りに縄張りを作り、メスを誘い込んで産卵させます。

卵は大きさ直径1.5㎜ほどでまん丸な形をしていますが、オスが口先で溝の奥へと押し込むため、円盤のように扁平な形になることもあります。

この行動は卵を他の魚に捕食されるのを防ぐためと考えられます。

受精した卵は20日ほどで孵化し、稚魚は水面を活発に泳ぎまわり餌を食べ始めます。

メダカ館では丁度良い溝や割れ目のある流木はなかなか無いため、コルクにナイフやノコギリを使って幅1㎜程度の溝を作り産卵床として代用しています。

また、いろいろな繁殖の方法はメダカ館第3展示室にて紹介しています。一度ご覧になってください。

①.jpg

プロパトーパス アベランスの♂♀とコルクの産卵床

②.jpg

コルクの溝に産み付けられた卵

③.jpg

発生が進む卵 (中央に扁平した形の卵も見える)

動物園飼育第二係  佐藤 正祐

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