❖旧兼松家武家屋敷門をご存じですか。
2018年12月07日(金)
この門は、もとは石神堂筋(現、東区筒井二丁目)にあった尾張藩士兼松家の屋敷門で、高さ4.7m、巾12.5m、奥行3.7m木造の長屋門です。中央は二枚扉、左手に脇入口を設け、左右は長屋で部屋となり、左は出格子窓、武者窓があり、武家屋敷門としては格式が高く典型的なもので、建造は江戸末期とされています。
昭和42年5月に名古屋市に寄附され、昭和42年10月4日に植物園に移築・棟上げし11月2日に一般公開されました。
【正面】
【脇入口】
【出格子窓】
【長屋扉】
【門の裏からの眺め】
【紅葉によく栄えます】
毎年正月には門にめずらしい葦の門松が飾られます。
❖兼松家とは
ところで兼松家とはどういう家系なのでしょうか。
兼松家の祖は兼松又四朗正吉といい、織田信長に仕え、のち豊臣秀吉に属して黄幌(きほろ)の衆に加えられ、秀吉の死後、家康麾下(きか)七騎の一人となった勇者です。関ヶ原の役後、松平忠吉に属し、その後徳川義直に仕え2600石を領しました。
しかし門だけで巾12.5mとは、どれだけ大きなお屋敷だったんでしょうかね。
○お知らせ○
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植物園緑地造園係長 太田 幹夫