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冬に桜 あれ?

2018年11月25日(日)

桜は本来、春に咲くものですが、秋から冬にかけて咲くことがあります。こうした現象を「返り咲き」や「狂い咲き」と言います。

通常は春に咲く花芽は、前年の夏につくられますが、その後休眠に入り冬に低温にさらされることで休眠が解けて翌年の春に花を咲かせます。
しかし返り咲きでは、何らかの理由で休眠が解除され、その後秋に暖かい日が続くと開花します。また病害虫や台風などによって、一度に多くの葉を失うと休眠できずに開花することがあります。特に今年は大きな台風が2つ上陸したため、全国から例年よりも多くの返り咲きの報告がありました。

その一方で、十月桜、子福桜、四季桜のように、毎年返り咲きをする桜もあります。こうした桜は早期に落葉することに加えて、何らかの原因で休眠のしくみが正常に働いていないと考えられています。これらの桜はめずらしいことから、古くから珍重されて栽培品種化され、今日でも目にすることができます。これらの桜は選抜育苗の結果、残った桜と言えるでしょう。

①十月桜.jpg

【十月桜】

②子福桜.jpg

【子福桜】

③四季桜.jpg

【四季桜】

植物園では、十月桜、子福桜、四季桜を見ることができます。春の桜のようにパッと咲いてパッと散る潔さはありませんが、ゆる~く長く楽しめる良さはあります。なんといっても寒い冬のこの時期に桜が見られるなんて、ありがてぇ~こってす。ちなみに返り咲きは、桜だけにみられる現象ではないのですが、桜が注目されることが多いのは、やっぱり日本人は桜が好きなんですね。

○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。

植物園緑地造園係長 太田 幹夫

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