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特別どうぶつ講座ゾウ列車ツアー

2018年06月18日(月)

  • 本園の動物たち
  • アジアゾウ

東山動植物園には81年の歴史がありますが、この81年の歴史の中で、1種類だけ1日たりとも途切れることなく飼育を続けてきた動物がいます。それは何かお分かりになりますか。
実は、アジアゾウなのです。
このアジアゾウの飼育の歴史において、さくらの誕生とともに特筆すべきは、戦時下を生き延びたマカニーとエルド、そしてゾウ列車のエピソードです。

昭和15年には少なくとも日本全国で6園が13頭のアジアゾウを飼育していました。
日本も参戦した第二次世界大戦下では多くの動物が殺されたり、餌不足により餓死したりしましたが、アジアゾウも例外ではなく、昭和21年にゾウが見られる動物園は、マカニーとエルドのいる東山動植物園だけになっていました。
平成28年に調査した東山動植物園の人気動物No.1はゾウでしたが、終戦直後のゾウの人気もかなりのものだったようで、戦争でつらい思いをした子供たちを元気づけるためにゾウを見せてあげたいと考えた大人たちが協力して、全国各地からゾウのいる名古屋に向けてゾウ列車と呼ばれる臨時列車を走らせたことがありました。
このゾウ列車の第1便が69年前の6月18日に運行されたことを受け、東山動植物園では6月16日にゾージアムにおいて『特別どうぶつ講座ゾウ列車ツアー』を開催しました。

P6161115 (2).jpg

参加して頂いた21名の来園者の方々に開園当初や戦争中のアジアゾウの飼育の様子、そして戦後のゾウ列車などについて紹介し、東山動植物園にとって81年の飼育の歴史を有するアジアゾウがいかに特別な存在であるかをお伝えしました。
そして最後にアジアゾウのワルダーとの触れ合いを体験して頂き、記念撮影をして笑顔になったところで終了と相成りました。

P6161170 (2).jpg

ゾウとの楽しい思い出とともに、東山動植物園のアジアゾウに関する歴史についても心に刻んでもらえていれば、今回の試みは成功です。

動物園教育普及主幹  今西 鉄也

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