Now Loading...

Now Loading...

サイト内検索

文字サイズ

オフィシャルブログ

「伊藤圭介関連資料」64点が市指定有形文化財に追加指定されました!

2018年05月27日(日)

平成30年5月23日、名古屋市文化財の保存及び活用に関する条例第2条の規定に基づき、「伊藤圭介関係資料」64点が市指定有形文化財に追加指定されました。

「伊藤圭介関係資料」は、平成7年3月22日に1,017点が市指定有形文化財に指定されました。その後、平成14年4月17日に300点、平成21年5月18日に309点が追加指定されています。
今回、新たに64点が追加され、合計1,690点となります。

追加指定資料の内容としては、博物学研究のための細密な動植物原画や、顕微鏡などの道具類、毎年のように撮影された伊藤圭介の写真などです。

写真データ「 顕微鏡」.jpg

(今回指定を受けた顕微鏡)

写真データ「伊藤圭介ガラス写真板」.jpg

(今回指定を受けた肖像写真)

~伊藤圭介について~
伊藤圭介は、江戸末期から明治初めにかけて日本を代表する植物学者として多くの業績を残しています。
みなさんが知っている「おしべ」、「めしべ」、「花粉」という言葉は、圭介が名づけたものです。

伊藤圭介は、名古屋の町医師の子として生まれ、本草学を水谷豊文に、西洋植物学をシーボルトに学びました。日本で最初の理学博士であり、リンネの植物分類法に基づいた「泰西本草名疏(たいせいほんぞうめいそ)」を出版したことで知られていますが、尾張で初めて種痘を実施するなど、植物学者以外に医師としても活躍しています。また、名古屋医学校の創設にも尽力し、現在の名古屋大学医学部の基礎を築いています。

また、伊藤圭介については、教育委員会が作成した郷土の歴史を学ぶ副読本「ナゴヤ歴史探検」(p.74)の中でも、「名古屋近代化の礎を築いた11人の偉人たち」の一人として紹介されています。

写真データ「圭介86歳(明治21年5月16日)」.jpg

(圭介86歳)

伊藤圭介資料は東山動植物園の植物会館内の伊藤圭介記念室で一部を一般公開しています。ぜひ、見に来てくださいね。

植物園指導園芸係  佐々木 尚美

ブログ一覧へ戻る

最新の記事

カテゴリーリスト

top