100周年記念!春の園長ツアー
2018年05月17日(木)
今年の春まつり(3/17~5/6)も多くの皆様にご来園いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。また、期間中に開催いたしました「園長と歩こう」イベントにご参加をいただいた皆様にも長時間のツアーにもかかわらず、最後までのお付き合いただきましたことに改めて感謝を申し上げます。
(今回の園長ツアーのスタート地点はゾージアム)
今回のコースは「名古屋市動物園100年」にちなんだ記念ツアーとしました。過去のブログでもご紹介しましたが、100年前の大正7年当時の市営動物園は鶴舞公園にありました。そこで鶴舞時代の動物園に展示されていて、現在も展示されている動物(当時の資料で約60種が確認できました)にスポットを当て、その中から数種をピックアップし、当時の写真やエピソードもご紹介しながら園内を巡りました。
(ゾージアムとは)
スタート地点はアジアゾウ舎(ゾージアム)としました。ゾージアムは平成25年(2013年)に整備され、その名称はゾウとミュージアム(博物館)の造語で、様々なゾウの情報を紹介するするパネルやビデオ展示コーナーを併設していることからつけられました。そこの飼育ゾウの年表にありますように名古屋で最初に飼育したゾウは「花子」(大正10年来園)で、一番若い個体の「さくら」(平成25年生まれ)は15頭目の飼育ゾウになります。飼育歴を知るだけでも名古屋の動物園の歴史を感じますね。当時はゾウの単独飼育は普通のことでしたが、今日ではゾウも野生と同様の群れ飼育が推奨され、東山も平成19年(2007年)にオスを導入したことがゾウの初繁殖につながりました。
(名古屋の動物園で最初に飼育されたゾウの花子)
その後も、マレーバク、チンパンジー、オランウータン、カバと園内を巡り、約1時間のツアーを終えました。ツアー参加された方は、アジアゾウに限らず、展示している動物種が当時と同じでも、展示の手法や飼育の環境が当時と今とは大きく変わっていることに驚かれたようです。ちなみにゾージアムにはゾウの歴史の他にも、ゾウの故郷であるスリランカやゾウの能力を紹介するコーナーがありますのでご来園の際には是非、じっくりとご覧ください。
(東山のゾウ飼育の歴史です)
動物園長 黒邉 雅実