この秋、どんぐり拾いでつながろう!
秋になると広い園内(主に植物園)にたくさん落ちているどんぐり。
カワイイどんぐりを見かけると、なんだか拾ってみたくなりますよね?
拾って集めたそのどんぐり、またポイっと捨てないでクマたちにプレゼントしませんか?
ぜひクマ舎前「どんぐりポスト」までお持ちください。
ポストのどんぐりは、後ほど飼育員がエサとしてクマに与えます。
自分が拾ったどんぐりをクマたちが食べてくれるってワクワクしませんか?
公式ブログ「どんぐりポスト」
この「どんぐりポスト」、実はただのワクワクイベントではありません。
私たちは普段から自然の恩恵を受けながら生活をしているにも関わらず、背景にある、自然に生きる命の連鎖のことを意識せず暮らしています。
「命はつながりあって生きている」
動物園だけでなく、植物園もある東山動植物園だからこそ、せめてここにいる間だけは、命のつながりに触れてほしい。
そして、家に帰ってからも、ここでの体験を思い出して、何気なく選んでいる行動に『ちょっと待てよ?』、『こっちの方が良いのかも...』と疑問を持っていただけたなら、この活動が本当に意味を持つと思います。
また「どんぐりポスト」は、当初は思いもよらなかった波及もありました。
拾って集めたどんぐりの中には、どんぐり虫がたくさん。
公式ブログ「どんぐりポスト・サイドストーリー」
私たちも見過ごしていましたが、園内で育っているどんぐりの木も、ちゃんと命のつながりの中で生きていて、その実をどんぐり虫が食べています。
そして、どんぐりの実を来園したお客様が拾ってポストに運び、飼育員を介して、頂いたどんぐりをクマたちが食べる。また、どんぐり虫をフェネックやラーテル、アライグマやハクビシンが食べる。
私たちも、「命がつながっている」こと、そして「つながりの一員」となったことを、あらためて気づかされた出来事でした。
東山動植物園のマスコットキャラクター「ズーボ」は、東山の森に住み、動物や植物、虫、ひとなどいろんなものを「つなぐ」ことが得意な妖精として生まれました。
ぜひこの秋、東山動植物園で「どんぐりポスト」という活動を通して、私たちも自然の中の「つながりの一員」であることを体験していただき、自然に優しい行動を始めるきっかけとしていただけたら幸いです。
管理課業務係 中井 英徹