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続:どっちがシャバーニ?どっちがキヨマサ?~キヨマサの分離を経て~
2026年10月23日(金)
遠くまで続くうろこ雲に、夏の終わりを感じる今日この頃です。みなさん、いかがお過ごしですか?
今年の夏は、当園のゴリラたちにとって、怒涛の夏だったと思います。
キヨマサがもうすぐ14才となり、野生では、生まれ育った群れを離れる年齢になったため、8月上旬にキヨマサを群れから分離し、シャバーニ・アイと、キヨマサ(と、もともと単独生活のネネ)とで、別々に生活することになったからです。
キヨマサが群れから離れたことで、いちばんダメージを受けていたのは、シャバーニでした。
シャバーニは、リーダーとして群れをずっと守ってきたためか、用心深く繊細なところがあります。あくまで推測ですが、今回キヨマサが群れから離れたことで、「自分の群れはこれからどうなってしまうのだろう」という不安が、少なからずあったのではないかと思います。

シャバーニ
一方、単独生活となったキヨマサは、意外にも、心身ともにとても元気です!バックヤードにいる日が多く、みなさんにご覧いただけないのが残念ですが、エサもよく食べ、とても落ち着いています。元気なキヨマサの姿に、逆に私たちのほうが元気をもらう毎日です。
これもあくまで推測ですが、今回の分離は、「自分はもうそろそろ、生まれ育った群れを出る年齢なんだな」と、キヨマサなりに納得のいく部分があったのかもしれません。若さゆえの、柔軟性やパワフルさは、キヨマサの素敵な個性だと思います。

キヨマサ
メスのアイにとっては、キヨマサの分離後しばらくの間、同居しているシャバーニが不安定だったことで、落ち着かない日々が続いたと思います。しかし最近では、シャバーニが少しずつ、本当に少しずつですが穏やかに戻りつつあることで、"アイらしさ"が見える場面が増えてきました。
アイは、群れの中での立場はオスよりは弱いのですが、とても食いしん坊なので、シャバーニが目を離したすきを見計らって、「今!エサちょうだい!」と、飼育員にアピールしてきます。不満なことがあると、ちょっと唇を尖らせたような顔をして、目でも訴えてくる我の強さ(笑)が、アイの魅力です。
アイ
ネネは高齢のため、単独で生活していますが、実は、いま最もシャバーニの支えとなる存在のようです。
キヨマサの分離後、不安定だったシャバーニが、少し落ち着きを取り戻したように見えたのが、ネネをシャバーニから見える位置(シャバーニ・アイの隣の部屋)に移動させた時でした。ネネ自身も、シャバーニ、アイの近くで暮らすようになってから、穏やかさや落ち着きが増したように思います。ネネが当園のゴリラたちにとって、とても大きな存在だということを実感した出来事でした。
ネネは現在とても元気で、エサもたくさん食べ、よく動きます。いろんな経験を積んできたんだろうなと思うような貫禄とオーラがあり、人生の(?)先輩として尊敬しています。一方、おいしいエサには目がないおちゃめな一面もあります(笑)これからもずっと元気でいてくれるよう、サポートしていきたいと思っています。

ネネ
年齢も性格もそれぞれ違う、個性豊かな4頭のゴリラたち。キヨマサの分離を経て、それぞれいろんなことを考えながら、日々を過ごしているようです。これからも、そんなゴリラたちをあたたかく見守っていただけますと幸いです。
最後に、少し前に桑パーティー(園内でたくさんとれた、ゴリラの大好物である桑をプレゼント)をした時の動画をご覧ください!
特に、桑の木を丸ごと与えたキヨマサの食べっぷり(キヨマサと比較していただくと、桑の大きさがわかるかと思います)と、歯がほとんどないのに、あごの力と器用さで、樹皮を食べるネネに注目です。

キヨマサと桑
動物園 川島
