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植物園長の庭「花マップ 植物園長のおススメお散歩コース」
まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では既に秋。
木々の緑の色が薄くなり、秋の気配を感じるようになってきました。
植物園門と星が丘門に置いてある9月の「花マップ」を使って、
初秋を楽しむおススメお散歩コースをご紹介します。
(花マップ)https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/05_plant/feature/map/
今回は植物園門からスタート。
植物園門から入って直ぐの右手側に「カツラ」の木があります。
カツラの葉は秋になると甘い香りを放つようになります。
キャラメルの香り?みたらし団子の香り?
ハート形の葉っぱも可愛らしいです。
カツラの木。星が丘広場にもあります。
次は温室前館へ。
西花卉室ではパナマ共和国の国花「ハトラン」を展示しています。
白い花の真ん中で、白いハトが羽ばたいているみたい。
この美しさが災いして、絶滅の危機度の高い植物です。
観賞できる期間は9月中旬頃までなので、お見逃しなく!

ハトランの花。今にもハトが飛び立ちそう。
温室内を東花卉室へ進むと「フイリバナナ」が目に入ります。
葉だけでなく実にも斑が入っているのがとても美しいです。
花の付き方も面白いので、是非見てほしい!
かつてのハワイ王国では、王族だけが口にすることを許されていたバナナだそうで、大変美味しいらしい。(食べてみたい・・・)
当園のフイリバナナは1979年にタイの国立カセサート大学から譲り受けたもので、当時は日本で唯一の展示個体だったそうです。
フイリバナナ。現在、花と実の両方を見ることができます!
同じく東花卉室で「クロバナタシロイモ(タッカ)」が咲いています。
この花については先のブログで詳細をご説明していますので、
是非お読みください。(猫みたいな花 タッカ)
クロバナタシロイモ(タッカ)
そのまま温室を進み、香りの有用植物室の
サンユウカやハナシュクシャの花の香りを堪能したら、
温室を出て、宿根草園へ向かいましょう。
宿根草園は秋の草花に入れ替わりつつあります。
まず何といっても「ナンバンギセル」を見ていただきたい。
ススキの仲間の根元を探すと、そこかしこで見ることができます。
花弁のピンクが美しく、寄生植物なのが意外に感じられます。
ナンバンギセル。園路沿いからも見られます。
同じく宿根草園で「クルクマ・ペティオラタ」も咲いています。
ショウガの仲間で、ピンクの花びらのように見えるのは苞(ほう)で、
中に見える黄色い筒状のものが花です。
クルクマ・ペティオラタ。葉の陰でひっそりと咲く。
もうひとつ宿根草園では「カンナ」の花も目立っています。
カンナは夏の花のイメージがありますが、10月頃まで楽しめます。
カンナ'磯が浜'黄色くゆったりした大きな花
さらにまだ歩ける方は、合掌線を通って湿地園へ向かいましょう。
合掌線のモミジ達は、新緑とも紅葉とも違う、少し淡い秋の色になっています。
湿地園では「ミズギボウシ」が咲いています。
細長い草姿と淡い青紫色の花が、清楚で奥ゆかしい和風美人の風情。
ミズギボウシ。日本固有種の湿地性植物です。
「シラタマホシクサ」も咲き始めました。
シラタマホシクサは11月頃まで楽しむことができますが、
咲き始めの小さな花に、目を近づけて、じっと見てほしい。
巻き込んだ花弁がほどけて外側から咲いていきます。
満開になると繊細なレースのような花弁が美しい。
咲き始めたシラタマホシクサ。黒いものはおしべの葯。
満開のシラタマホシクサ。レースのような花弁。
湿地園を見た後は、合掌造りの家で一休みして行き先を決めましょう。
星が丘門へ向かう途中の日本庭園で「キキョウ」を見るもよし、
植物園門に戻る途中の奥池のほとりで「センニンソウ」を見るもよし。
まだまだ歩ける健脚の方はビオトープを抜けてお花畑へ上がりましょう。
秋の七草であるオミナエシ、ミントの仲間達が花盛りです。
1000年オリーブもたわわに果実をつけています。
ぜひ、植物園で早い秋をお楽しみください。
ただし、まだまだ暑いので熱中症対策を忘れずにお出かけくださいね。
植物園長 平泉
