猫みたいな花 タッカ(温室前館東花卉室)

2026年07月13日(月)

 黒くてひげがある、猫みたいな花が咲きました!
クロバナタシロイモ(タッカ・シャントリエリ)です。ブラックキャットともいうそうです。やっぱり。
 

タッカ株全体20260712.jpg

 よく見ると、中央に花が集まっていますね。
おしべとめしべはどこ?  (おしべとめしべの名付け親の伊藤圭介先生の出番かも。教えてー)
タッカ花アップ 20260712.JPG
 観察すると、花びら(花弁)はわからないけれど、お椀状の器の中におしべとめしべがありそう。図鑑で調べると、真ん中は柱頭(=めしべ)でその周りに6つあるものがおしべで、花びら(ここでは花被片)は外側に3枚、内側に3枚あることわかりました。お椀状のものが花びら(花被片)なんですね。


 うん? なんだかランやユリみたいな数と形ですね。そう、単子葉植物でした! 今、花盛りのユリの柱頭もこんな感じだなーと。納得。

 花の周囲にある猫のひげのような糸状のものは、花をつけなかった花柄(花柄=一つ一つの花を支える枝)で、長く伸びているのだそう(諸説あります)。開きかけの時も目立ちますね。
タッカ 開きかけ20260712.jpg
うん? なんだか、以前にスモークツリーでもそんな説明(不稔の花柄が伸びて煙のように見える)を聞いたことがあるような...。
花を支える役目がなくなったのに、どうして? 私たちを楽しませてくれているのでしょうか。

タッカ・シャントリエリ(クロバナタシロイモ、ブラックキャット)
Tacca chantrieri Andre

 不思議な花の形をしている植物を見つけると、まず観察するのは、おしべとめしべ、それから花びら(花弁)。どのようについているのか、「花びら(花弁)」なのか、「がく」なのか、「苞(ほう)」なのか...。花びらモドキはたくさんありますので騙されないようにしないと。

 タッカの場合、花びら(花弁)のように見える大きなものは、苞(ほう)。その真ん中に星形の花が咲くようですが、上の写真のように、曲がってしまうみたいでよくわかりませんね。しかし、下の方に垂れている花は、ばっちり、よくわかります。
  

垂れていた花20260712.jpg

植物園 大橋

注)単子葉植物の花は、「がく」と「花びら(花弁)」の区別がつかなかったり、両方の特徴を持っていたりするため、俗にいう「花びら(花弁)」を「花被片」と呼んでいます。

引用文献:「園芸植物大辞典」(1994)小学館

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