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チンパンジーのリキ
チンパンジー紹介シリーズ、今回はチンパンジーのリキについてお伝えします。
リキは現在15歳のオスです。
リキは、リュウ(オス・29歳)とカズミ(メス・39歳)との間に生まれた5頭のチンパンジーの中で最初に生まれたチンパンジーです。
リキは15歳となり、父親のリュウ(29歳)や祖父のチャーリー(48歳)に引けを取らないくらいの体格になりました。
野生チンパンジーは複数のオスと複数のメスで群れを作るのですが、異なる群れとは敵対関係にあり、もし異なる群れ同士が遭遇すると激しく闘争します。
群れの中でのオスの役割のひとつに自分の群れの行動圏をパトロールすることが挙げられます。
昼行性のチンパンジーは日が昇り明るくなる頃に活動を始め、オス達はパトロールに出かけ、鳴くことで自分達の存在を別の群れに知らせるとともに、群れに危険がないかを確認します。
当園のチンパンジーは夜間室内で過ごし、朝に外の放飼場に出ます。放飼場に出た後はリュウ、チャーリー、リキが縦に並んでパトロールする場面をよくみかけます。
リキは2024年3月に来園したマリモ(メス・13歳)の近くにいる場面が多くみられます。
マリモを魅力的なメスとしてみているのか、年齢が近くて気が合うのか、他の理由があるのか。
判断するにはもう少し時間がかかりそうです。
また、父親であり群れのリーダーであるリュウに相対して声を発しながら体を揺らし『オレは強くなったぞ!!』とアピールする時があるのですが、リュウはリキに対してムキにならず、冷静に対処しているようにみえます。
チンパンジーの大人のオスは子育てに関与しないと言われているのですが、リキは頻度としては低いのですが、弟のカズキ(1歳)をおんぶして移動する時があります。
最近もリキがカズキをおんぶして移動しているところを見かけました。
チャーリー(48歳)やリュウ(29歳)がカズキをおんぶして移動している場面は見たことがありません。
リキの体格は大人にはなりましたが、まだ精神面では成長過程なのだろうと思われる事例です。
リキにとって最初の妹が双子のカランとコエ(共にメス・8歳)です。
まだ幼かったカランとコエに対して当時のリキは背中に乗せてすごい勢いで走ったりしたそうで、当時の担当者はヒヤヒヤしながらみていたそうです。
初めての妹ができてお世話をしなくてはと思ったのか、新しい遊び相手ができてうれしかったのかは分かりませんが、とにかくリキの気持ちが高揚していたのだろうなと想像できます。
現在カズキ(1歳)のお世話をしている、当時のリキと同じくらいの年齢のカラン(8歳)、コエ(8歳)をみているとそこまで激しいお世話(遊び??)は見かけません。
それは妹のよつば(5歳)を経験したことが影響しているのかもしれませんし、兄と姉という性別の違いなのかもしれません。
チンパンジーはオスが群れに残る社会構成をしているので、リキは将来東山のチンパンジーの群れを率いることになるかと思われます。
大人のオスになりつつあるリキに注目です。
動物園 谷
