チンパンジーのリュウ

2026年08月03日(月)

チンパンジーの紹介シリーズ、今回はチンパンジーのリュウについて紹介します。
現在当園には総勢9頭のチンパンジー(オス4頭、メス5頭)が群れで暮らしており、その群れのリーダーがリュウです。

リュウは現在29歳のオスで、カズミ(メス・39歳)との間に5頭の子供が生まれました。

写真①.JPG
リュウ

野生のチンパンジーは複数のオスと複数のメスが群れを作って暮らしており、メスは成熟する頃に生まれ育った群れから出ていき、オスは群れに残ることが知られています。これを父系社会と呼びます。

父系社会の群れというのは、オス個体にとって群れの中に祖父、父、兄、弟、いとこ、おじ、などの血縁関係があるオス達がいるということです。
リュウは生まれてから今日までずっと当園にいます。そして、他の3頭のオスはリュウの父親であるチャーリー(48歳)、リュウの息子であるリキ(15歳)およびカズキ(1歳)です。

つまり当園のオスは3世代が一つの群れで生活していることになります。父系社会である野生チンパンジーに近い群れ構成をしている点は注目してもらいたいところです。

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父のチャーリー

写真③.jpg

息子のリキ

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息子のカズキ

当園のチンパンジーはチンパンジー同士でちょっかいをかけたりして騒ぎが起き、大きな声で鳴き合ったり追いかけ回すことがあります。

そんな時、リュウは騒ぎが大きくなる前に率先して間に入って仲裁しようとします。
また、群れのリーダーであるリュウに対して他のチンパンジーは近づいてちょっかいをかけることはしません。

リュウに対して無邪気に近寄ったりするのはよつば(メス・5歳)とカズキ(オス・1歳)くらいです。チンパンジーの社会では幼いチンパンジーに対しては寛容なところがあります。

将来の群れのリーダーを担う予定のリキ(15歳)は心身ともに成長し、リュウに面と向かって『自分の方が上だ!!』という感じでアピールもする時もあるのですが、飼育員が手渡しでエサを与える時はオスの中でもリュウが最初に来ますし、チャーリーやリキが最初に来たとしてもリュウが来ると場所を譲ります。
また、室内から外に出る時、リュウが出ると他のチンパンジー達はそれに続きます。反対にリュウが室内から出ない時は他のチンパンジーも出たがらないことが多いです。

これらのことから、現時点での群れのリーダーはリュウだとみています。ただ、リキが成長しているのもたしかなので、今後のリュウとリキの関係がどのように変わっていくのかは注目ポイントです。

チンパンジーは遠くからみるとなかなか見分けるのが難しいのですが、それぞれ顔つきが違います。

写真⑤.JPG
父のチャーリー

写真⑥.JPG
リュウ

写真⑦.JPG
息子のリキ


チンパンジーはメスよりもオスの方が体が大きく、たくましい体つきをしています。

リュウは背中の白い毛が目立ち、他のオスと比べると眼光鋭い目つきをしているという印象です。

群れのリーダーのリュウ。今後も目が離せません。

動物園 谷

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