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コモド紀行(8) ~リンチャ島で出会った動物たち~
今回のコモド紀行では、コモドオオトカゲの一大生息地であるリンチャ島で出会った、コモドオオトカゲと、そのほかの動物たちについてお伝えします。
リンチャ島の国立公園の入り口の近くの木陰では、たくさんのコモドオオトカゲが寝そべって休憩していました。
3メートル級の大型の個体から、1~2メートルほどの若い個体まで、それぞれが思い思いの場所で休んでいます。

(木陰で休むコモドオオトカゲ①)

(木陰で休むコモドオオトカゲ②)
コモドオオトカゲは、朝早くから活動をはじめます。
日光浴をして体温を上げて、探索したり、狩りをしたりするので、午後は日陰で休息をとることが多いのだとか。
時刻は午後3時ごろ。コモドオオトカゲたちは活動的な時間を終え、のんびりタイムに入ったようです。
「見てごらん。あれはコモドオオトカゲのオスとメスだよ。」
レンジャーさんの指さす先には、2頭のコモドオオトカゲが寝そべっています。
みなさんは、どちらがオスでどちらがメスか、わかりますか?

(コモドオオトカゲのオスとメス)
レンジャーさんによると、現地の人々は、コモドオオトカゲの雌雄を大きさで見分けているそうです。
オスはメスに比べて、体が大きく太いことが多く、特に首回りは、オスの方がメスよりも圧倒的に太くなるようです。
この写真でいうと、手前の個体がメス、奥の個体がオスです。

(コモドオオトカゲのオスとメス アップ)
のんびりと過ごすコモドオオトカゲたちを眺めていた時、突然、森の奥の方から、何かが近づいてくる音がしました。
なんと野生のスイギュウが歩いています。しかも親子です!

(スイギュウの親子)
コモドオオトカゲは、シカやイノシシ、スイギュウなど、大型の哺乳類を襲って食べます。
コモドオオトカゲは毒をもっていて、獲物に噛みついた際に、歯と歯の間にある毒管から、獲物に毒を注入します。
その毒によって獲物は弱っていくので、コモドオオトカゲの狩りは、獲物に噛みついてさえしてしまえば成功なのです。
とっても効率の良い狩り!
この時のコモドオオトカゲたちは、みんな休憩モードだったので、スイギュウを襲うことはありませんでしたが、リンチャ島の生態系を目の当たりにしているようで、とてもワクワクしました。
スイギュウの親子が通り過ぎた後、野生のウシも、コモドオオトカゲたちの近くを通り過ぎていきました。
昔、この島に住んでいた人々が家畜として飼っていたウシが野生化したと考えられているそうです。

(野生のウシ)
のんびりと休むコモドオオトカゲのすぐ近くを、獲物である大型哺乳類がのん気に通り過ぎていくのは、少々まぬけというか(笑)、不思議な光景でした。
穏やかで、でも少しドキドキするような...。あの空気感、今でも、はっきりと思い出すことができます。
コモドオオトカゲは、お腹がすいていないときには、むやみに他の生き物を襲わないのです。
王者の気高い風格が、こんなところからもうかがえます。
コモドオオトカゲと、通りすがりの大型哺乳類たちをゆっくり眺めた後、私たちは、国立公園の森の中に入っていきました。
すると突然、「木の上を見て!」とレンジャーさん。
その先には...?
次回もお楽しみに!
動物園 川島
