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コモド紀行(4)~コモド島の森の中へ~

2025年12月10日(水)

コモド島の海岸を散策した後は、いよいよ森の中へと入っていきます。

写真1 コモド島の森の様子.jpg

 

コモドオオトカゲが住む、この森。見た目が日本の森と似ていると思いませんか?大きな木や低めの木がまばらに生えていて、下草も生えているという、ちょうど東山動植物園の裏にある山のような風景が広がっています。
 しかし、さすがはインドネシア、暑さや湿度は日本と全く違います。気温は30℃、湿度はなんと82%!ジメジメした暑さに耐えながら、コモドオオトカゲを探して歩き続けます。

 その時突然、レンジャーさんが指をさしました。その先には...コモドオオトカゲ!のしのしと歩く後ろ姿からは、王者の風格が伝わってきて、私はドキドキしながらついていきました。

 コモドオオトカゲが向かった先は、少し開けた、広場のような場所でした。そこには、別のコモドオオトカゲや、他の大勢の観光客もいました。
 どしっと座ったコモドオオトカゲを、私はじっくりと眺めました。きめ細かい鱗のような皮膚、とがった爪、鋭い目つき...野生のコモドオオトカゲから伝わってくる迫力や堂々とした雰囲気に、私は圧倒されました。できることなら、このままずっとここでコモドオオトカゲを見ていたい、と思いました。

写真2 森を歩いていたコモドオオトカゲ.jpg

写真3 広場で休憩していたコモドオオトカゲ.jpg

 さらに森を歩き続けると、こんなものに出会いました。

山盛りになった土の上に、いくつか穴があいています。さて、これは何でしょうか?

写真4 ツカツクリの巣穴.jpg

 これは、ツカツクリという鳥の巣穴です。
ツカツクリが作ったこの大きな巣穴に、メスのコモドオオトカゲが卵を産むことがあるのです。コモドオオトカゲは基本的には卵の世話はしませんが、卵が孵化する少し前まで、卵を産んだ場所にしばしば戻ってくるともいわれています。

 また、森の中には、盛り上がった土に穴があいている場所がいくつも見られました。
レンジャーさんによると、コモドオオトカゲはこうした穴に入って寝ることがあるのだそうです。寝るための巣穴は、コモドオオトカゲ自身が掘ることもあれば、もともとある穴を利用することもあります。

写真5 コモドオオトカゲの寝床.jpg

 

 この森では、10頭ほどのコモドオオトカゲを見ることができました。コモドオオトカゲたちはみな観光客には慣れているようで、人の存在を気にすることなく、自由気ままに過ごしていました。
東山動植物園にいるコモドオオトカゲのタロウもそうなのですが、周りの状況をあまり気にすることなく、いつもマイペースに堂々と生きています。これは、野生下で食物連鎖の頂点に君臨し、天敵のいないコモドオオトカゲならではの、とても魅力的な性質だと思います。

写真6 広場で休憩していたコモドオオトカゲ2.jpg

 次回は、コモド島に唯一存在する村と、そのすぐ近くに住むコモドオオトカゲを見に行きます!

動物園 川島

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