カナダヤマアラシのこと・・・
10月1日から公開が始まったカナダヤマアラシ。
現在2頭(オス1頭、メス1頭)が北園アメリカゾーンにて観覧できます。
ヤマアラシと聞いて皆さんはどんなことをイメージしますか?
来園者からは『でかー!!』『かわいいー!』『なにあれー!?』『寝てるー!』いろんな声が聞こえてきます。
カナダヤマアラシは名前の通りカナダを含む北米(カナダ、アメリカ合衆国、メキシコ北部)に分布しており、主に樹上生活をしている動物です。また木の葉、樹皮、種子、茎、根などの植物を食べる草食動物です。
当園のヤマアラシには根菜(さつまいも、にんじん)、りんご、木の枝葉、ペレット(人工飼料)などを与えています。
【リーフ(オス)】
【カエデ(メス)】
ヤマアラシという動物は針のような毛が生えているというのが大きな特徴です。カナダヤマアラシも同様に外敵(オオヤマネコ、オオカミ、ワシなど)に遭遇し身の危険を感じた時に針のような毛を逆立てて身を守ります。そしてその針の先はザラザラしているので一度刺さると抜けにくいという特徴(=抜く時も痛い)があります。
ちなみに、普段は針のような毛はあまり目立ちません。また、全ての毛が針のようにトキントキンではなく、皮膚は羽毛のようなフカフカの毛で覆われています。
【密集した毛があります】
またヤマアラシは英語名porcupine(ポーキュパイン)で『トゲに覆われたブタ』という意味であると言われています。
ちなみに漢字だと「山荒」と書きます。山を荒らすくらいの大食漢というのが由来だそうです。事実、森林産業が盛んなカナダでは樹皮を食べて木を枯らしてしまうこともあり、害獣とみなされているようです。一見すると「丸っこくてかわいい動物」ではありますが、場所が変わればみられ方も変わってくるということです。
そんなカナダヤマアラシはたまに午前中に動いている時はありますが、夜行性のため通常は開園している時間帯はあまり動きません。
つらつらと説明してきましたが、私の言いたいことはただ一つ。カナダヤマアラシを実際に見に来てくださいということです。
では次回のブログを乞うご期待。
動物園 谷