乾期を乗り越えて
【これがアフリカのサバンナだ!!】
アフリカのサバンナといえばライオンやキリン、シマウマといった所謂「野生の王国」をイメージしますがそこにはこんな魚たちもすんでいます。
【ノソブランキウス・ギュンテリー】
この魚たちは「ノソブランキウス」と呼ばれる「カダヤシ」の仲間です。一年を通して雨期と乾期に分かれる環境に生きる彼らはとても変わった生態を持っています。
ノソブランキウスは乾期が来る前に水底の泥の中に産卵します。
【絶賛産卵中!】
【赤い矢印が卵です。小さい!】
乾期が来ると水が干上がり親魚は死んでしまいますが、産み付けられた卵は泥の中で長い乾期をひたすら耐えて雨期を待ちます。
【乾期を再現中です】
雨が降ると卵は孵化し稚魚は数ヶ月で大人へと成長します。
これは飼育下でも同様で、繁殖させるには水槽に入れた産卵床を乾燥させ、卵を数ヶ月休眠させる必要があります。
【ビニール袋に入れて...】
【数か月後にまたお会いしましょう!】
さて、この後孵化を迎えるのでありますが、この続きは東山動植物園の秋まつりアニマルトークで解説したいと思います。興味のある方はぜひ10月14日(土)と10月28日(土)にメダカ館まで来てください。お待ちしております!
動物園飼育第二係 小林 隆志