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オフィシャルブログ

ありがとうございました(オオアリクイの飼育員より)

2023年01月31日(火)

  • 動物園
  • 北園の動物たち
  • オオアリクイ

1月20日に亡くなってしまいました、オオアリクイのアントに多くのお花やお手紙を頂戴し、本当にありがとうございました。


 アントは0歳のときにアメリカの動物園からやってきました。その後29年という長い間、東山動植物園で暮らしてきました。その間、メスのエミとの間にフジオ(2010年8月19日生まれ、オス)、アイチ(2012年11月2日生まれ、メス)、さん平(2014年12月25日生まれ、オス)の3頭の子どもを残してくれました。


 オオアリクイは絶滅危惧種で、日本の動物園でも見られるところは限られています。そんな中、アントは3頭の子を残してくれ、さらに、現在ではその子供たちが繁殖し、多くの孫たちが日本各地の動物園で暮らしています。第三子のさん平は、遠く台湾の動物園に行き、現在繁殖のために頑張っています。


 日本のみならず、世界的にも貢献してくれたアントは本当に偉大でした。(私はアントの事を尊敬していたので、「アント先生」と呼んでいました。)動物園の使命である「種の保存」という非常に大切な役割を果たして亡くなってしまったアントに敬意を表するとともに、アントの死を無駄にしないよう、今後動物園の飼育係ができることをコツコツと励んでまいりたいと思います。

オオアリクイ写真①.jpg

1年ほど前のオオアリクイのアント。獣舎内でご飯を食べています。

動物園飼育第二係 茂野寛生 藤谷武史

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