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考える力

2022年03月12日(土)

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ゴリラブログサムネ2-01.jpg

年に数回、ニシゴリラに"ヤング"ココナッツを与えることがあります。
初めて与えたときなど、食べられるものと分からず放り投げられていたココナッツでしたが、今ではすっかり好物ランキングの上位に。

ヤングココナッツは大きく硬い種子の内部に固形胚乳(ココナッツミルクの原料)と液状胚乳(ココナッツウォーター)があり、ひとつで二倍楽しむことができるのですが、ただそう簡単にはいきません。
この硬い種子を更に厚い繊維質が覆っており、ゴリラたちはこの厚い繊維質くらいならば、歯を使って剥がすことができますが、種子ともなるとさすがにシャバーニの顎の力をもってしても、穴を開けることは容易ではないようです。

そこで、次に彼がとった行動が「踏みつけ」でした。
ココナッツに片足を乗せ「グイッグイッ」と体重をかけます。でも、ココナッツが滑るため上手く力が伝わりません。

それならばと、彼は回転を加えることを思いつきます。片足でココナッツに乗った状態で、クルッとココナッツごと回転するわけですね。
そして実にこの回転こそが"みそ"なわけで、回転の衝撃に耐え切れなくなった種子は遂にバキッ!と割れたのですが、と同時に折角のウォーターが床にこぼれ出してしまうことに・・・・・。
このこぼれ出しが原因ではないのでしょうが、最近では回転することをしなくなり、その代わりに『新技』なるものを披露してくれました。

この方法、彼が何きっかけで思いついたのか定かではありませんが、これ・・・・・実にナイスなアイデアではないでしょうか。しかもけっこう楽しそう。
ちなみにキヨマサは手で持って床に落とすというオーソドックス?スタイル。

長くなりましたが、それでは動画をどうぞ。

動物園飼育第二係 伊東 英樹

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