ジャック、ありがとう
ジャックの献花台に沢山のお花やお手紙を本当にありがとうございました。この場でお礼とジャックについてを書かさせていただきます。
ジャックは優しく、恥ずかしがりやな性格のオオカミでした。自分が担当したのは5年前、当時は旧オオカミ舎で娘のジャネットとアオイとゆっくりと暮らしていました。
その後、2018年にジャネットが亡くなり、アオイも他園へ転出し、ジャック一頭で新オオカミ舎に戻った頃はとても不安定で、落ち着きなく運動場を行ったり来たりしていました。
その時期は少しでもジャックにゆっくりと暮らしてもらいたい一心で飼育をしていました。近くに居てあげるとウロウロが止まってゆっくりと休んでくれたので、その時間を増やしてできる限り寄り添っていました。2018年のとても暑かった夏をジャックに寄り添って過ごした時間は、動物の気持ちを考えて飼育することの大切さを改めて実感した時間でした。
2019年、2020年はジャックもだんだんと落ちつき、日中はゆっくりと日向ぼっこをしながらお昼寝をする時間が増えました。そんな姿を見るたび、担当者としてホッとしていました。
【ゆっくりとお昼寝するジャック】
ジャックは多くの手術や大変な時期を乗り越えたオオカミでした。
だからこそゆっくりとした老後をもっともっと過ごさせてあげたかったと悔しい気持ちが強いです。
今後、ジャックから学んだことを活かし、いろいろな動物に関わっていきたいと思います。
皆様、これまでジャックをかわいがってくださり、本当にありがとうございました。
ジャックおつかれさまでした。ありがとう。
動物園飼育第二係 片岡裕貴