アメリカビーバーは木が大好き
アメリカ大陸コーナーにいるアメリカビーバーは、以前からブログで紹介しているように木が大好きです。
ビーバーは木を様々な形で利用します。木の皮や葉などは餌として利用しますし、木の枝や幹はチップ状に細かく噛み砕いてベッドの材料として利用します。そのほか野生下では、丸太で水を堰き止めてダムを作り、ダムの内側に巣を作ります。また、冬季の餌不足に備えて、木の枝などを自ら作ったダムの水中に保存するそうです。
東山動植物園でもコナラや樫、トウネズミモチの木を与えています。大抵与えた木は1日で巣へ持ち込み、巣材や食料にします。太い木を与えると丸ごと持ち込めないため、鉛筆を削るように歯で削り木を切って短くして運ぼうとします。巣の中は木の枝とベッドの巣材で作った木のチップが敷き詰められています。
たまにこのチップや木の枝を掃除のために取り除くと、ビーバーたちはそわそわして、慌てて与えた木を巣の中へ運び、ベッドを作り直します。午前中は巣の中にいることが多いので、巣を除くとかたまってチップベッドの上で寝ているのが見られます。
動物園飼育第二係 藤谷 武史
