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オフィシャルブログ

アメリカビーバーのこだわり

2019年07月20日(土)

令和元年6月12日にアメリカビーバーの赤ちゃん(1頭)が誕生し、東山のビーバー家族は6頭になりました(写真1)。

(写真1:アメリカビーバーの子ども)

写真1ビーバーの子ども.JPG

赤ちゃんが生まれてからは一家総出で巣穴の中に木の枝を運び込み、それを歯で削り、削ってできたかんなくずのような木片を集め、フカフカの寝床を作っています。さらにその寝床のまわりには木の枝を積み上げて壁を築き始め(写真2)、少しずつビーバーの巣の形になってきました。動物園の中でもビーバー本来の行動を見せてくれます。

(写真2:木の枝の壁)

写真2木の枝の壁.JPG

ところがある日のこと。前日まで巣穴の中にあったはずの一本の木の枝が、巣穴の外の管理用の出入り口の前に置いてありました。
なぜ、ここに?
その後もその木の枝は巣穴に運び込まれることはなく、その場所に放置されたままでした。この枝のなにかが気に入らなかったのでしょうか。私は、この木の枝は長さが150cmと(写真3)、巣穴に運び込まれた他の木の枝の2倍くらいあり、この長さでは狭い巣穴の中で使いづらかったのだろうと考え、半分に切って、また元の場所に置いておきました。

(写真3:放置された木の枝)

写真3放置された木の枝(左).JPG

しかし結局、その後もその枝はそのまま放置されてしまいました。もしかしたら私たちには分からない彼らなりの建築基準があり、この枝はその規格に合わなかったのかもしれません。
それにしてもわざわざ係員の出入りする扉の前に置いておくなんて。私たちに「これ要らないから片付けといて」と言っている?まさかねぇ。

動物園飼育第二係 澁谷康

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