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ゴリラ便り④ ~生活圏を更に広げる 大展示室~そして

2018年09月04日(火)

前回のブログで、「生活スペースを小展示室にも広げました」とお伝えしましたが、その翌週には早々と大展示室の開放も行いました。ゴリラ達は小展示室に初めて入ったときから隣に広がる大展示室を、電動扉の金網越しに興味津々な様子で見つめていましたので、なるべく早く開放してあげたいと思っていました。

大展示室への入室は家長シャバーニが堂々と先頭で果たし、そのすぐ後をアニーが、更にその後に3頭が続きました。最も早く天井まで上がったのは意外にもネネで、年齢を感じさせないロープクライミングでスルスルと天井まで上がると、天井のロープを伝いながら移動し、最後はタワーデッキ最上部(地上5メートル)に落ち着きました。ここまではシャバーニも容易には上がってこられないと判断したようです。アニーもネネに続いて天井へ上がると早速ブラキエーション(腕渡り)を披露しました。タワーデッキへも移動し、相変わらずの順応性の高さを見せてくれるのですが、デッキから遠いロープへちゅうちょなくジャンプするなど、見ているこちらがハラハラさせられることもしばしばありました。

キヨマサもそうですが、子ども達は猛烈な速さでデッキ上を駆け巡り、ときに一見無謀とも思えるような跳躍を見せたりもします。また最近キヨマサは、アニーに対して乱暴な行為を働くことも増えてきており心配の種は尽きません。シャバーニは小走りでディスプレーを繰り返し、気が向けばキヨマサを追いかけっこに誘います。ときにはアニー、アイをも巻き込んで"タカタッタカタッ"と軽快なリズムを響かせ走り回る姿に大展示室の広さを実感できます。そんなシャバーニは高所にはさほど興味がなかったようで、タワーデッキに上がったのはいちばん最後でした。ただ高所を気にするということも特になく、細いH鋼(断面がH形の鋼材)上を平然と移動していました。

ネネやアイはシャバーニとの距離感を常に気にしています。旧ゴリラ舎から比べると格段に広くなった展示室ですが、それでも展示室だけに閉じ込められてしまうことに強い抵抗を示し、移動用通路に繋がる扉を閉めることをとても嫌がりました。やはり旧ゴリラ舎のように、部屋と移動用通路を繋げて、ループ状にしてある方が安心するようです。

そして、9月3日、ようやくゴリラたちを初めて運動場に出し、屋外のタワーなど設備の馴致を開始しました。

IMG_7424.JPGIMG_1434.JPG

今後の馴致も、そこは繊細なゴリラたちと相談しながら進めていくことになります。ゴリラの状態を第一に考え、彼らのペースにあわせて新しい環境に慣らしていくことになるため、どうしてもゴリラが見られない時間帯がでてきてしまいます。皆様にはご迷惑をおかけしてしまうことが多々あるかと思いますが、あたたかく見守っていただければ幸いです。

さあいよいよ9月6日オープンです!引き続きシャバーニ一家をよろしくお願いします。

動物園飼育第二係  伊東 英樹

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